□機動戦士ガンダム サンダーボルト
第219話 星の涙(6)
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ダリル少尉は、カーラ教授に、ソーラ・レイのトリガーから手を離せと。
カーラ教授は、薄笑いを浮かべ、一瞬で終わるから、目を閉じててと。
ダリル少尉は、彼女の所為で、マイトレーヤ作戦が失敗したと詰めます。
その上、ジオン国民の虐殺まで許せば、戦った信念までが汚されると。
カーラ教授は、これを聞き、壊れたような奇声で、大笑いします。
ダリル少尉は、表情を変えず、カーラ教授の近くを威嚇射撃します。
カーラ教授は、表情を改め、あなたの口から信念なんて聞くと滑稽だわ、
カルトに入信して、自分が世界を救えるって、本気で信じてたの?と。
ダリル少尉は、僧正が示した通り、アナハイムは、邪悪だったとし、
穏やかな未来が訪れると信じ、僕は、戦ったんだと意志を語ります。
カーラ教授は、無敵のサイコ・ザクに、もう一度乗りたかっただけ、
他の理由なんて全部後付でしょ?と、冷笑します。そして、さらに続け、
戦場で無双する快楽に魅入られ、自分を売り飛ばし、私まで差し出した。
ニュータイプにも目覚め、これは、聖戦だから何人殺そうが許されると、
僧正から殺戮への方便まで貰い、その都合の良い理屈に飛び付いたんだと。
ダリル少尉は、何も答えず。何も答えられず。ソーラ・レイを制御する
カーラ教授に拳銃を連射し、制止を訴え掛けますが、銃弾は、命中せず。カーラ教授は、私を撃つ勇気もないの?と、ダリル少尉を挑発します。
あなたは元々、普通の人だもの。人を傷付けるのは出来ない性分…、
勤勉だけど、気弱で無学…。主義主張もない。だから簡単に利用されると。
カーラ教授は、さらに持論を展開。戦争で勝つためには、強力な兵器や
大量の武器が必要で、それを操る従順な兵士も大勢必要になる。
戦争が始まれば、人は人でなくなり、交換可能な武器の部品になると。
あなたも、そして、私も国という怪物に、戦争の道具にされたのよと。
ジオン公国も、僧正の南洋同盟も、私たちを道具として。
あなたの左手を切ったのは私、サイコ・ザクを生み出したのも私よ。
戦争の道具だから命令に従ったが、1日だって後悔しない日はなかったと。
望んで怪物の母になったんじゃない。だから人として、復讐させてよと。
ダリル少尉は、涙を流しながら、やめてくれと、カーラ教授に懇願します。カーラ教授は、その涙を見て、何の涙?と、怒りの表情を見せます。
公国を支持した愚民の所為で、人類の半数が死に、私のパパも国家の欺瞞に
殺されたとし、ダリル少尉に、誰のために泣くの!?と、問い掛けます。
ダリル少尉は、想いが昂進し、カーラ教授の名を絶叫します。
瞬間、カーラ教授に、ダリル少尉の彼女との想い出が流れ込んで来ます。
第219話 星の涙(6)

ダリル少尉は、カーラ教授に、ソーラ・レイのトリガーから手を離せと。
カーラ教授は、薄笑いを浮かべ、一瞬で終わるから、目を閉じててと。
ダリル少尉は、彼女の所為で、マイトレーヤ作戦が失敗したと詰めます。
その上、ジオン国民の虐殺まで許せば、戦った信念までが汚されると。
カーラ教授は、これを聞き、壊れたような奇声で、大笑いします。
ダリル少尉は、表情を変えず、カーラ教授の近くを威嚇射撃します。
カーラ教授は、表情を改め、あなたの口から信念なんて聞くと滑稽だわ、
カルトに入信して、自分が世界を救えるって、本気で信じてたの?と。
ダリル少尉は、僧正が示した通り、アナハイムは、邪悪だったとし、
穏やかな未来が訪れると信じ、僕は、戦ったんだと意志を語ります。
カーラ教授は、無敵のサイコ・ザクに、もう一度乗りたかっただけ、
他の理由なんて全部後付でしょ?と、冷笑します。そして、さらに続け、
戦場で無双する快楽に魅入られ、自分を売り飛ばし、私まで差し出した。
ニュータイプにも目覚め、これは、聖戦だから何人殺そうが許されると、
僧正から殺戮への方便まで貰い、その都合の良い理屈に飛び付いたんだと。
ダリル少尉は、何も答えず。何も答えられず。ソーラ・レイを制御する
カーラ教授に拳銃を連射し、制止を訴え掛けますが、銃弾は、命中せず。カーラ教授は、私を撃つ勇気もないの?と、ダリル少尉を挑発します。
あなたは元々、普通の人だもの。人を傷付けるのは出来ない性分…、
勤勉だけど、気弱で無学…。主義主張もない。だから簡単に利用されると。
カーラ教授は、さらに持論を展開。戦争で勝つためには、強力な兵器や
大量の武器が必要で、それを操る従順な兵士も大勢必要になる。
戦争が始まれば、人は人でなくなり、交換可能な武器の部品になると。
あなたも、そして、私も国という怪物に、戦争の道具にされたのよと。
ジオン公国も、僧正の南洋同盟も、私たちを道具として。
あなたの左手を切ったのは私、サイコ・ザクを生み出したのも私よ。
戦争の道具だから命令に従ったが、1日だって後悔しない日はなかったと。
望んで怪物の母になったんじゃない。だから人として、復讐させてよと。
ダリル少尉は、涙を流しながら、やめてくれと、カーラ教授に懇願します。カーラ教授は、その涙を見て、何の涙?と、怒りの表情を見せます。
公国を支持した愚民の所為で、人類の半数が死に、私のパパも国家の欺瞞に
殺されたとし、ダリル少尉に、誰のために泣くの!?と、問い掛けます。
ダリル少尉は、想いが昂進し、カーラ教授の名を絶叫します。
瞬間、カーラ教授に、ダリル少尉の彼女との想い出が流れ込んで来ます。