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Channel: コキュートスの記憶
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ヘルメス迷走 part25

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前回に引き続き取りこぼしたキャラを巡って行きます。

001:
・振り向く:152
・飛び降りる:039
初っ端は152を選びましたが、今回は039を選びます。

039:
ゴン、と鈍い音がしてまぶたの裏で火花が散った。
目を開けると、キミはベッドからずり落ちて床の上に寝ていた。
─夢か─
キミは立ち上がって辺りを見回した。
─病院らしいが…何だって病院なんかで寝てるんだ?─
その時、ドアの向こうから廊下を歩いて来る足音と話し声がした。
「まだ眠っているのか?ヤツは」
「薬を打ってあります。あと3時間は目を覚まさんでしょう」
足音がドアの前で止まった。
キミは本能的に自衛行動を取った。ベッドに潜り込み、シーツの乱れ
を素早く直す。
ドアが開いて、2人の男が入って来る気配がした。
「怪我は酷くないのか?」
「もう歩けます。頭を強く打っているらしいのが気になりますが」
「アレは見つからなかったのか?」
「はい。レントゲンまで撮りましたが、それらしいものは…」
「隠したんだな…誰かに預けたか」
「この病院の責任者としてお尋ねする権利があると思うのですが…そ
のパンドラというのは一体?」
「知る必要のないことだ。黙って協力して欲しいな、院長」
男の声には有無を言わさぬ響きがあった。
2人が出て行った後、キミは目を開けて天井を睨んだ。オレの持って
いるパンドラと呼ばれる何かを、ヤツらは探しているらしい。だけど、
オレはパンドラなんて知らない、一体どうなっているんだ?
オレは確か…
キミはパニック寸前の頭を必死になって落ち着かせ、記憶の中をまさ
ぐった。名前、年齢、職業、友人─
総ての過去は空白だった。
次に目を覚ました時、部屋には看護婦がいた。
「起きてはいけませんわ。交通事故で担ぎ込まれてから3日も昏睡状
態だったんですよ」
で、ここからは152と大体同じ感じになってます。
・記憶を失っている事を告げる:084
・何もせずに様子を見る:213
152からは213に行けませんでしたので213へ進みます。

213:
だいたい084と大体一緒の会話になります。
・病院を抜け出す:126
・看護婦を誘惑して知っていることを聞き出す:140
誘惑します。

140:
朝が来て看護婦の声で目を覚ました。
「キミの名前、まだ聞いてなかったね」
「ラヴェルって書いてあるでしょ」
「ファーストネームの方さ」
「アニタです。でも病院ではラヴェルって呼んでくださいね」
「脳波にも異常はなかったし、もういいだろうって」
キミは顔を上げ、寂しく笑って見せる。
「キミとの別れが辛いんだ」
入院費を払うと、金は幾らも残らなかった。
─ま、入院費が払えただけましか─
キミは病院の門を出た。
病院の前には2本の道があった。門を出てそのまま真っ直ぐに走る広
い通りと、それに直交して病院の前を横切る道だ。
・右へ行く:164
・正面の通りを進む:115
・左へ行く:163
会ってないキャラに会うために115へ。

115:
暫く歩く内にキミは大きな公園に出た。門を入ると噴水があり、勢い
よく噴き上がる水が日光を反射してキラキラと光っている。その周り
で子供たちが走り回り、ベンチに腰かけた母親をやきもきさせていた。
気がつくと、周囲の母親たちの視線がキミに集中していた。皆胡散臭
そうな目つきでキミを見ている。
考えてみれば大の大人が公園のベンチでのんびりしていい時間帯では
ない。彼女たちの目つきは誘拐犯か変質者を見る時のそれであった。
立ち上がって歩きかけると、キミの前方数メートルの所を小さなボー
ルがコロコロと転がって行った。かなり後ろから、小さな女の子が転
びそうになりながら走って来る。
・ボールを拾ってやる:111
・無視して公園を出る:182
ホントは182に進みたいのですが、一旦111に進みます。

111:
女の子はキミの前で立ち止まり、黙ってキミを見上げている。ニッコ
リ笑いかけてみるが反応がない。
「ヴィーカ!」
母親らしきおばさんがベンチから心配そうな声で呼んでいる。女の子
はそっちへトコトコ走って行った。
女の子の母親が警戒中らしい警官を呼び止めるのを見てハッとした。
何やらキミを指差して早口に訴えている。警官は頷き、歩いて来た。
キミは焦った。やましい事をした覚えは全くない。それとも、サイド
6では知らない女の子に親切にしてやると罪になるとでも言うのか?
・走って逃げる:029
・そのまま警官を待つ:173
ちゅーこって、ヴィーカって女の子に出会ったので戻ります。

182:
公園を出た辺りは、様々な店が建ち並ぶかなり賑やかな地区だった。
食い物屋もあり、パンの焼ける香ばしい匂いや、焼き鳥のタレの甘っ
たるい香りがキミの胃袋を刺激する。
─病院で昼飯も食ってくりゃ良かったな─
キミは、『大衆料理日の出食堂』と大書きされた店の前で立ち止まっ
た。味はともかくボリュームだけは保障つき、といった感じの店だ。
─今晩寝るところも見つけにゃならんしなぁ─
キミは情けない気分になり、ポケットの中の財布を握り締めた。
・店に入って腹を満たす:002
・空腹に耐えて所持金を節約する:037
これまでとは別のルートに行きたいので、食事をいたします。
ちゅーこって、来週は食堂からになります。
味吉陽一とかは出てこないハズ。

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